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2011年8月 5日 (金)

夏バテしてませんか?

『彼女の誕生日』
 volume 7 初恋?

 

「5月3日予定無いんでしょ?」

「うん...。」

「暇なんでしょ?」

「うん...。」

「だったらデートしよ?」

小首を傾げながら見つめてくる。

「・・・。」

そこそこのレベルで可愛いだけに

見つめられると困る。

困る理由はそれだけじゃないけど・・・。

 

中一の時、気になる女の子が出来た。

部活が同じで体育館の隣のコートで

僕と同じ様に声を張り上げながら

頑張っている姿が印象的で

やがて目が離せなくなった。

だが、やがてその恋も片想いで終わる。

僕より背の高いであろう男子と並んで

帰るのをよく見かけるようになった。

そんな二人の後ろ姿を見て感じた切ない思いは

あの日、引越トラックを見送った時の

言いようの無い寂しさに似ていた。

 

「マジ?」

ようやく出た言葉は、ひっくり返って酷く間抜けだった。

「うっそ~ん。」

「はぁ?」

「びっくりした?」

「びっくりしたっつーの!」

〈そう言えば彼氏がいるって言ってたっけ。なに動揺してんだろ。〉

「えっ?何か言った?」

「・・・、いや何でもない。」

「相変わらず、からかうと面白~い。」

その辺は昔と変わらず、質の悪い美由紀姉だった。

「でっ(怒)?」

「で?」

「それだけですか?(怒)」

「怒んないでよ。」

「純真な少年をいじめるからですけど。」

「ごめんなさい。」

素直に頭を下げる美由紀姉。

「本題はこっちなんだけど・・・、話・・・、聞いてくれる?」

「どうぞ。」

「実は母さんから言われているの。」

「伯母さんから?」

「カズ、アンタ中一以来母さんに会ってないでしょ。」

「うん。」

「藤祭りやってるし、ご馳走してあげるから泊まりで来なさいって。」

「う~ん。」

「アンタ、母さんに気に入られていたもんね。」

そう言えば、伯母さんにはよく世話になった。

でも、ご馳走というフレーズを出してくるのは

まだまだ子供扱いか・・・。

「ねっ?人助けだと思って。」

「人助け?」

「あっ・・・。え~っと。カ、カズを連れて来ないと私が怒られるんだから。」

「ふ~ん?。わかった、行くよ。伯母さんに言っといて。」

「よかった。じゃ、これ詳細ね。電車の時間とか書いてあるから。」

折ったメモを渡してくる。

「じゃ、当日待ってるから。」

と、言い残し走っていった。

 

「小学生か!」

メモを開いて見てみると、そこには電車の時間と

待ち合わせ場所の他に持ち物という欄があった・・・。

 

 

続く...

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コメント

こういう話は好きですね・・・。happy02

果たして、この後の展開は如何に・・・???bleah

わたしの想像通りならうれしいのですが・・・。lovely

投稿: 昔のはーちゃん | 2011年8月 6日 (土) 09時20分

昔のはーちゃん

>わたしの想像通りならうれしいのですが・・・。
さて・・・( ̄▽ ̄)

投稿: のあ | 2011年8月12日 (金) 21時55分

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